卒論
小学生の時、よく一緒に遊んでくれた大学生のお姉ちゃんはある日から「卒論書かないといけないんだ…ごめんね…」って言ってあんまり遊んでくれなくなった。
だから、私にとって大学生は卒論を書くひと。みたいなイメージがあった。
そんな私もついに今年卒論を書く歳になった。小さい頃に想像していたよりも大学生って全然大人じゃなくて、でもやっぱりあの頃よりは大人で。
私は、小学4年生と6年生の時、すんごいものすごい怖い先生が担任だった。その先生は、私たちが、係の仕事を少しでもできてなかったり、宿題を忘れたり、授業で使うものを忘れたり、ちょっと悪いことをしたら、ものすごい顔で私たちを、怒鳴りつけて、退場部屋に連れて行って、授業を受けさせてくれなかった。(いや、今だったら体罰じゃん。。)
その退場部屋では、漢字ドリルの漢字を意味わからんくらいにたくさん書いたりした。
こんな地獄の大魔王みたいな先生でも今では感謝していることがある。
それは、文章を無限に書き続けれられることと、人前に立つことに抵抗がないこと。
私たちは、月一くらいのペースで、退場部屋で学校生活してたんだけど、そのたびに「反省文」を原稿用紙二枚分にみっちり書かないといけなかった。自分が何をしたのか。何が悪かったのか。今の感情。今後どうしていくか。みたいなことを自分の字と言葉で書き続ける。そして、それをクラスの前で、学年全員の前で読まされたりもした。
そんなことを小学四年生から六年生まで続けたら、まあ慣れるよね。うん。でも怒られるのは毎回本当に怖かったから、真面目に文章考えて、発表してた。
そう。こういう小学生活を過ごしてきたから、それ以降の人生で文章を書くのにあまり苦労したことがない。
だから卒論も余裕やろ〜みたいな、ナメクサッテタ。
だって、テーマも自由でしょ。好きなこと書いていいんでしょ。たった18,000字でしょ。みたいな。。。(心の声)
でも、、チガッタ。
まず、最初に待ち受けていたのは、テーマ決め。なんでもいい?ほんと?!って喜んだ自分…何でもいいよ。っていう自由な範囲って何事においても実は難しい。
いろいろ考えた。まずは自分の好きなこと、もの。うーん、あれ?これといってなくない?…はい、次〜、…え…
なんにもなかった。書きたいものが。だから書ける内容を探しはじめた。どうせなら社会に出て役に立ちそうなことを。っていう基準で探したけど、先生にそういう役に立ちそうとかいう基準で選ぶのは面白くないよくないなあ。って言われて、どうすればいいんだ。。ってなった。
次にテーマを見つけるために、あれほど読書が苦手中の苦手だった私が、いろんなジャンルの本を4日に1冊くらいのペースで読んだ。先生に勧めてもらった本や、本屋さんでパッと目についた本など。とにかく手当たり次第に読んでみた。
でも全部、引っかかるものがなかった。というか、本を読むっていうことがメインになっていたから、見つけられなかったんだと思う。
本を読んでも全部、なるほどなねえ、へ〜そうなんだあ〜。でおわり。DAIGOの心理系の本なんて納得しかなかった。
卒論の議題にするには、
・メウロコ…なるほど、そうだったのか!
・ハゲドウ…そうそう、私もそう思ってた!
・ナツイカ…ん?なんかへんだな。どうして?
・ハゲパツ…なんじゃこれは!絶対認めないわ!
を見つければ、ここから議題をあげるといい。
そんな毎日本を読み、これもちがう〜あれもちがう〜っていう日々を送っていた中、なんとなく古本コーナーのところで、沢山本がある中で、何も文字を見ずに本を一冊取ってみた。それが後に、"ナツイカ"を生み出した。
ナツイカかは、わからないけど、、ディズニーランドってなんで夢の国なんだろう。どうやって夢の国を作り上げてるんだろう。みたいな感じ。こんなに疑問が湧いた本は初めてだった。
これだー!ディズニーランドにしよう!ってやっとやっと決まった。
そこからはもう、楽しかった。だんだん本を読むことも慣れてきて、1日一冊とか読めるようになって、ディズニーランド系の本をある程度読んだら、先生が言っていた「一定のところまでいくとその事柄については誰よりも知っているぞってなる」っていうのがとてもわかった。その次は、自分のテーマにある程度近い、論文を読んでいった。これを繰り返しながら、卒論をだんだん書いていって、1万字くらいになった。
さて、次はアンケートだ。と思って最初はアンケートを取ろうと思っていたが、インタビューのほうが、良いと言われインタビューを行った。みんな快く協力してくれて優しい世界だ〜。ありがとう。
っていう感じでもう5千字くらい書いた。
さあ、もういよいよ終盤よ。あと3千字。ここからは困った。もう材料もかき切っていたし、何を書こうって。それからここに来て、また論文を読み始めた。今回は少し自分のとはテーマがズレたというかディズニーランドは関係ない論文を読んでみた。
よしよし、書けた〜!18,000字!!!
急いで先生に見せた。この後、先生からもう少し、ツッコミをもらい、そこを追加した。
そして、遂に完成した。合計25,000字です。
いや〜頑張った。開放感がすごい!!!
卒論を書くにおいて、大変だったことは、圧倒的に卒論の内容を決めること、定めること。それについての本や論文をひたすら読み続けること。卒論を書く時間を確保すること。
お疲れ様でした。おわり。